ブレイキング・バッド シーズン3 第4話より:

wrap up
(仕事などを)終わらせる、仕上げる


ハンクが外出からオフィスに戻ると、早速上司から呼び出しがかかる。

のらりくらりとエル・パソ赴任を引き伸ばしてきたハンクに
ついに上司が結論を強いるというシーンからです。

They need you in El Paso, Hank.
エルパソがお前を待ってるんだ、ハンク。(上司)

You bet.
もちろんです。(ハンク)

I’m just gonna wrap up this Heisenberg thing first.
ただ、先にハイゼンベルグの件にケリをつける積りです。(ハンク)

(中略)

You’re not hearing me, Agent Schrader.
私の話を聞いていないのか、シュレイダー捜査官。(上司)

You’re out of time.
もう時間切れなんだ。(上司)

Are you going to El Paso now, tonight? It’s a simple yes or no.
エル・パソに今夜行くのか? イエスかノーで答えてくれ。(上司)


You bet は「もちろんです、お安い御用です」という意味で
直訳すると「私に賭けて下さい」、つまり私を信じてもらっていいよ、大丈夫だよ、
といったニュアンスになります。

また You bet は「どういたしまして(You’re welcome)」という意味でも使われますが
これも「Thank you(ありがとう)」に対して「いいんだよ、大丈夫だよ(You bet)」という
元の意味を考えると納得がいくと思います。

そして wrap up は「(仕事などを)終わらせる、仕上げる」といった意味で
wrap にはご存じのように「包む」という意味があります。

ですからこれは、今まで手がけていたことを終わらせる、ケリをつける、
散らかしていた事柄を包みこんで片付ける、というイメージから
「終わらせる」という意味が連想出来ますね。

今、FOXで「アメリカズ・ネクスト・トップモデル」という
素人の美女たちがモデルデビューを賭けて競う番組をやっており
そこに出てくる撮影ディレクター・ジェイ(美形のオネエ様)が
毎回彼女たちの撮影が終わるとき

That’s a wrap!
終了よ!


と言うんですが、これも wrap に「終わらせる」という意味を込めた表現です。


3分18秒辺りでジェイの That’s a wrap! が聞けます。



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